Next-Stage

アクセスカウンタ

zoom RSS 恐怖の根抵当権:謎の男B

<<   作成日時 : 2014/09/03 00:00   >>

驚いた ブログ気持玉 23 / トラックバック 0 / コメント 0

さてさて、涼しくなってきましたが9月はまだ夏です!

「謎の男B」として、文章を書かせてもらいます

前回と同じように、
また怪談っぽい感じで法律話でしていきたいと思います

とは言っても、前回の話と同様に
この話は合法であるがゆえに怖いということです
(親切な説明)。

まずは、次のような登記を見てください


---------------------------------------------------------------

甲区
2番  所有権移転   (受番略) 平成○年○月○日売買
                      (住所略)
                       所有者 佐佐木 史郎
乙区
1番  根抵当権設定  (受略)  平成○年○月○日設定
        極度額 金640万
        債権の範囲 金銭消費貸借取引・手形債権
・小切手債権
        債務者  根抵当権者 株式会社キンシュにつき、
              (住所略) 株式会社スマイルリース
           根抵当権者 株式会社スマイルリースにつき、
               (住所略) 佐佐木 史郎
        根抵当権者   (住所略)株式会社キンシュ
                  (住所略)株式会社スマイルリース

2番 2番根抵当権優先の定 (受番略) 平成○年○月○日合意
         優先の定め  株式会社キンシュが
                   株式会社スマイルリースに優先
---------------------------------------------------------------


ちょっとわかりづらいと思いますが、
2番根抵当権が設定されていまして、
根抵当権者が株式会社キンシュと株式会社スマイルリースの共有です。

また、債務者が株式会社スマイルリースと佐佐木史郎となっております。

ここで、皆さんは
株式会社スマイルリースは根抵当権者であり、
債務者でもあるけどそんな登記できるの?
と思ったかもしれませんが、
特にこれを禁止する規定はありません

登記されているように、
株式会社キンシュの債務者が株式会社スマイルリースであり、
株式会社スマイルリースの債務者が佐佐木史郎ですので、
特におかしなところもございません(一応)


まあ、なんでこんな登記をするのかというと、
こういう登記の理由は2パターン考えられると思います

@グループ会社内の社内融資制度がある会社で、
従業員である佐佐木史郎さんが、
住宅等の購入などの際にその制度を使う場合に、
佐佐木史郎さんは株式会社スマイルリースの従業員であり、
会社からお金を借りているが、
その資金を株式会社スマイルリースが親会社から借りて行うような場合。

A株式会社キンシュと、
株式会社スマイルリースの両者とも、貸金業ではあるが、
株式会社キンシュさんは、とにかくお金は持っているけど、
特に手広く営業活動をしていない会社(企業に貸し付ける会社)であり、
株式会社スマイルリースは、
そんなにお金を持っているわけではないけど、
営業活動をたくさんしていて、貸付をしたい会社であるような場合。

といったところでしょうか

で、@Aの場合にも共通している問題なのですが、
やはり特にAのような場合に生じる問題があります

ここが、この根抵当権の「怖い」部分
と言えるところだと思うポイントなのですが、
ちょっと考えてみてください









それは、



佐佐木史郎さんが、
いくらお金を返して完済間近になっていたとしても、
株式会社スマイルリースが破綻してしまうと、
株式会社スマイルリースが株式会社キンシュに
負担していた金銭消費取引債権全額の責任を
負うことになるということです!



これは、上記@の時にも、生じますが、
上記Aの時には起こり得る確率が高いと言えるでしょう

なぜなら、株式会社スマイルリースは、
自己資金がそもそも少ないような会社です
(このような形態で貸金をしているわけですから)。

そして、このような契約を例えば15件ほどやっていたとしましょう。

そうしているうちに、
株式会社スマイルリースが何らかの事由(貸倒れなど)で、
株式会社キンシュに返せなくなるようなことは十分ありえる話です。

そうすると、株式会社キンシュは
株式会社スマイルリースの15件分の
不動産全ての不動産の担保権を実行できます

佐佐木史郎さんの知り合いが見かねて
佐佐木史郎さん分の借金を返済したとしても、
株式会社スマイルリースの債権全額
(担保の残り14件相当)を返せるわけはないのですから、
この担保権の実行を止めることは普通できません。


まあ、このような登記はなかなか見ることはないでしょうが、
実際に存在する登記です

一応、合法の登記ですが、
限りなく危うい登記であることは間違いないでしょう


謎の男B




どうでもいいですが、このペンネームは次の曲が元ネタです


まさかの美人局ソング


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 23
驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い 面白い 面白い
ナイス ナイス
かわいい

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
恐怖の根抵当権:謎の男B Next-Stage/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる