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zoom RSS 宿題。「債務の遺産分割がなされた場合の登記」について:坂本龍治先生

<<   作成日時 : 2014/11/06 00:00   >>

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2日間に渡り、私の中で導き出した結論を
ネクストステージ上で発表させて頂きましたが、
意外な反響があり、坂本それは違うのではないか!
とのご意見も頂戴しております。


もっとも適切なご指摘を下さった
筒井一光先生のつっこみを紹介しつつ
もう少し思考を奥深くへと進めてみたいと思います。


筒井先生いわく、
登記研究553号「登記簿」と、
「事項別 不動産登記のQ&A200選 6訂版」
(日本法令 不動産登記研究会編)
の事例は異なり、反論の材料としては使えないのではないか?
というのです。


確かに、登記研究の「登記簿」では次のとおり記載されており、

「A:それでは、元本の確定した根抵当権の債務者が死亡し、
債務者について相続が開始した場合、
その債務もいったん相続人全員が承継することとなるが、
遺産分割の協議により相続人の一人が債権者の同意を得て、
当該確定債務を引き受けた場合には、普通抵当権と同様に、
直接当該相続人の一人への債務承継(相続)による
根抵当権の変更登記をすることができるかな。」

そもそもが確定根抵当権であることを前提としたうえで、
昭和33年先例の適否を論じているように読めます。


つまり、根抵当権債務者が死亡したのち
6ヶ月間何らの登記を経なかったことをもって、
相続開始時に根抵当権の元本が確定したものとみなされる、
そういうケースを「登記簿」は包含していない、
そう読むことができるのです。


この指摘は恐らく正しく、その認識のもと再検討すれば、
私の「Q&A200選のとる帰結に対する強力な反論材料になる」発言は、
不適切であったこととなります。
申し訳ありません。


それでは、
@ 相続による根抵当債務者の変更登記(変更後の債務者 BC)
A 元本確定登記(この登記は任意)
B 遺産分割による根抵当債務者の変更登記(変更後の債務者 B)
といった登記の運び方についてはどう考えたらよいのか。


そもそもが確定根抵当権であることを前提とすれば、
昭和33年先例の適用を認めることができ、
根抵当権債務者が死亡したことをきっかけに
相続開始時に根抵当権の元本が確定したものとみなされる場合には、
「Q&A200選」のとる帰結のように、
昭和33年先例の適用を認めることができず、
別途、債務引受契約を締結すべきなのでしょうか。
(つまり、上記のような登記の運びはすべきでない。)
そうだとした場合、その理論はいったいどう組み立てられるべきなのか。。。




債務引受契約を締結した場合であろうが、
遺産分割により債務承継した場合であろうが、
結局のところ債務の引受という結果自体は変わらないのだから、
別にどっちだって良いのではないか、という声も聞かれそうです。


しかし、
たとえば遺産分割が審判分割だったような場合には、
相続人間で裁判所を通さなければ話合いができない
極めて高い緊張関係がそこに存在する、
ということが現実問題としてあります。
そうすると、
審判が下りたにも関わらず、
別途、債務引受契約書なるもにサインをさせられて、
印鑑証明書も用意しなければならないとなれば
(金融機関が入っている場合には印鑑証明書も用意させられるのが通常です)
そんなものには協力したくない、
と思う人が現れても不思議ではありません。


しかし、
連日あげさせて頂いた問題意識に対する答えを用意するには、
どうやら更に奥深く思考を進める必要があり、
現段階において適切な発言をする能力を持ち合わせておりません。
それゆえ、これについては私に課された「宿題」とさせて頂き、
思考の整理された段階で再度記事をあげさせて頂くということで、
少々お時間を頂戴したいと思います。


最後に。
平成26年度司法書士試験最終合格された方、
改めておめでとうございます

もはや資格的には私と対等です。

この度の問いに対する適切な答えがある!
という方は、是非教えてください

また、受験生も、本試験に出る可能性もあるわけですから、
当事者意識を持って考えてみて下さい!

同じく、この度の問いに対する適切な答えが見えたのであれば、
臆することなく声をあげて頂ければと思います

坂本龍治

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