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zoom RSS 「面会交流の判例から間接強制の基礎を整理する」:宇津木卓磨先生

<<   作成日時 : 2014/12/12 00:40   >>

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皆さんは『間接強制』と聞くと
どのような感触を持つのでしょうか?

具体的にイメージがわかない、
試験対策上はそこまで重要ではないと
思われるかもしれません

間接強制は民事執行法172条・173条に規定されており、
「執行裁判所が債務者に対し、
遅延の期間、または相当と認める
一定の期間内に履行しないときは直ちに、
債務の履行を確保するために相当と認める
一定の額の金銭を債権者に支払うべき旨を命じる方法による
強制執行と定義付けることができます
(民執172)」

この間接強制は、
不作為義務(不作為義務は、
債務者が一定の行為をしないことを内容とするため性質上、
他人が代替することができない債務)のときに
大きな効力を発揮します

例えば、私がAという人に対し、
しつこく自宅に訪問したり、
電話をしたりしていたので、Aに訴えられたとします

この場合
「1.債務者は、債権者に対し、債権者の住所を訪問し、
又は電話をしてはならない。

2.債務者が前項に違反したときは、
債務者は、債権者に対し、
違反1回につき10万円を支払え」との主文となり、
この〜訪問・電話してはならないということに違反すれば、
私はAさんに電話をしたら
10万円を支払うことになってしまいます

私としては、お金を払いたくないから、
電話や自宅訪問をしないという心理状態になります。

すなわち間接強制は
債務者に心理的な圧迫を加えることで、
債務を実現させようとする点で大きな特色があります

この間接強制が認められるかどうかの基準としては、
その不作為義務に違反したか、していないかが
はっきりと、わかるかどうか、
すなわち具体的に何の「義務」に違反したら
お金を払うことになるのかが
具体的に定まっていることがポイントとなります

この点、非監護親が、
子供と会って遊園地に連れていったり、
映画を見たりご飯を食べたりする
『面会交流』についての間接強制が認められるかについて、
平成25年3月28日,に最高裁が,
どのような場合に間接強制ができるかの判例を示しました

そもそもなぜこのようなことが論点となるかというと、
間接強制については何が上記の「義務」に当たるかの
判別が難しいケースが多いからだと考えられます

例えば、「毎月1回、第3日曜日の朝10時に、
JR渋谷駅のハチ公口で子供を引き渡し、
同日17時に同時刻同じ場所で監護親に引き渡す。」
という取り決めならば、
履行の義務が具体的ではっきりしているため
間接強制をすることができるが、
「毎月一回監護者は子供を引き渡せ」だけしか定められていないと、
具体的とはいえず、
間接強制をすることはできないということになります

ではどこまで具体的に定められていれば、
間接強制ができるかについて、
平成25年3月28日の最高裁の判例は
「面会交流の日時又は頻度、
各回の面会交流時間の長さ、
子の引渡しの方法等が具体的に定められている」ときは
間接強制決定をすることができると具体的条項を定めました

思うに、面会交流とは、親の権利というよりかは、
子供の権利そのものであり、
その点はきちんと考慮されているのかなどが疑わしいところですが、
このように具体的な基準を定めた判例が出されることによって、
面会交流での間接強制は使いやすくはなったとはいえるのでしょう。

民事執行法は司法書士試験では1問しか出ず、
さらにその中で、間接強制の面会交流の判例は、
まず試験では出題されないと思います

この記事に挙げた判例など知らなくても、
合格はできるでしょう

しかし結婚していてお子様がおられる方などは、
少しは気になる判例ではないでしょうか?

もちろんこのような事態にならないようにするのが
最優先事項ではありますが笑

今皆さんは合格という出口の見えない、
受験勉強に苛まれているかもしれませんが、
ただの受験勉強ではなく、
そこから無理にでも勉強・
自身の身近にあるものについて興味を持つことによって、
普段の勉強という作業が、
少しだけ楽しく、楽になるのではないでしょうか

楽しむことを忘れずに努力を偏に続けていれば、
気付けば出口にいると私は本気で思っております

この記事を読まれた方が
少しでも元気になってくれれば幸いです


宇津木卓磨

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