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zoom RSS 「手書き」の効用(その2)〜言葉をくくりだす。数字をふる。チャート化する。:本間詠美子さん

<<   作成日時 : 2015/01/16 00:01   >>

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こんにちは本間詠美子です

前回に引き続き「理解を助けるために手書きする」
ことについて書いていきたいと思います

今回は、
「言葉をくくりだす」
「数字をふる」
「チャート化する」作業についてです。

「言葉をくくりだす」

これはごく簡単なことなのですが、
テキストや解説を読んでいるとき、
見知らぬ単語・法律用語・その他
なんだかヤヤコシイ言葉をひとまとめにして、
四角くあるいは丸く囲い込むことです。

簡単ですが、これをすると
意外なほど文章が読みやすくなるように思います

例えば、テキストでも条文でもいいのですが、
下記のような文章があったとします。

(伊藤塾の会社法テキスト 吸収合併の消滅会社の決議要件についての表)

合併対価の全部又は一部が譲渡制限株式等(施行規則186)である場合
→消滅会社が公開会社であるときは、株主総会の特殊決議(309条3項2)
→消滅会社が種類株式発行会社であるときは、株主総会の特別決議のほか、種類株主総会の特殊決議が必要(309条3項柱括弧、309条2項12、324条3項2、783条3項)

この文章から、
「合併対価」
「譲渡制限株式等」
「消滅会社」
「公開会社」
「特殊決議(309条3項)」などの言葉を四角で囲んでみてください

これだけで少し、視覚的に内容が整理されます


あらためて文章にもどると、

「消滅会社が「公開会社」の場合、
「対価」が、「譲渡制限株etc.」 なら、「3項特殊決議」が必要」、

という内容が、なにも書かないときより、
ぱっと目に入ってくるのではないでしょうか?

この「くくり出し」は
一続きの長い用語については特に有効です

法律用語は、厳密さ要するあまり、
くどくど長いことが多いですよね

言葉をくくり出すと、今度は、
それを圧縮することができるようになります

自分なりに短い言葉に置き換えて、
もとの箇所に当てはめてみると、
文章がさらに読みやすくなります。

たとえば、

「種類株式発行会社ではないA株式会社とB合同会社との間の吸収合併に関する次のアからオまでの記述のうち、吸収合併存続会社がA株式会社である場合とB合同会社である場合のいずれにも該当するものの組み合わせは、後記1から5までのうちどれか。」(平成23年午前第33問)

こういう問題なら、くくり出すのは、
下記のような言葉でしょうか。

「種類株式発行会社ではないA株式会社」
「合同会社」
「吸収合併」
「吸収合併存続会社」

くくり出してみると、上記の言葉はそれぞれ、

→「株A(単一)」

→「同B」

→「吸収」「合併」

→「存続」会社

と圧縮できます

すると問題文は、

「株A(単一)と同Bとの間で、

「吸収(新設ではない)」
「合併(分割ではない)」するとき(←条件)

存続会社がAでもBでも当てはまることは?」
のようになります。

うまく言葉を簡潔にできると、
思考する際の負荷が減ります

要するに、くくり出しをおこなうと、
言葉のまとまりやキーワードを浮き立ち、
内容を早く理解することができるようになるのです

ただし、下手に言葉を省略すると、
必要な前提や条件を落としかねないので、
その点は注意が必要です

なお、律儀に言葉を全部くくり出す必要はありません。

下線を引くだけの部分もあっていいですし、
かるくカッコをつけるだけでもいいと思います。

あくまで、自分がその文章のかたまりを見たときに、
できるだけはやく内容を把握できるように、
工夫を施してみる、ということです。

「数字をふる」

テキストや解説のなかで、
いくつか並列的な言葉が並んでいたら、
それぞれの言葉の頭に、@AB…などの数字をふると、
内容の把握が楽になります。


「チャート化する」

文章を読んだら、できるだけ自分で
チャート化してみるのも非常に理解の助けになります。

話が、どの部分から枝分かれしているかを、
簡略化して可視化するのです

民事執行法テキストから一部抜粋します。

【「非金銭執行」〉「執行の方法」】

(1)直接強制

 (a)・・・

 (b)・・・

(2)代替執行

(a)・・・

 (b)・・・

(3)間接強制

(a)・・・

 (b)・・・

このセクションを読んだら、
最初に「チャート」を書いてしまいます。

「チャート」というのは、
一般に「図表」というほどの意味で使われている言葉で、
色々種類があるようです。

cf. http://kayumi.jp/archives/1186503.html

私の場合、主に「拡散チャート」
あるいは「ロジックツリー」と呼ばれる図を書いていました

チャートを描く意味は、「単純化」「構造化」です

「私の学習法〜魚の骨のアクセサリー」
という記事に書いた「構造的理解」は、
私の場合、とにかくまずチャート化する、
というところから始っています。

文章にすると長々と書かなくてはいけないことも、
図にすると一目でわかることってよくありますよね?

適切な図は一瞬で構造を理解させることができるのです

チャート化するとなにがよいか、というと、
カテゴリーの「階層」が意識できることです。

上の民執の例でいうと、
(1)(2)(3)のレベルと(a)(b)のレベルは違う、
という感覚です

法律を勉強していてよく混乱するのは、
レベルの違う話を同じレベルの話として考えてしまうからです。

例えば「論点」が典型です。

これは、「ある制度(例えば、抵当権)の中の、
あるポイント(例えば、担保目的物の範囲)に
争いがある場合」なわけですが、
そのポイント自体は、
制度の構造の「下部」というか「内部」にあるはずのものです。

抵当権であれば、債権者がいて、債務者がいて、
債権が存在して、不動産があって、不動産の所有者がいて、
債権者と不動産所有者の間で抵当権設定契約をする。

抵当権が実行されるまでは、
不動産所有者は通常の使用ができる。

もしデフォルトがおこったら、
債権者が債権回収のため、
抵当権の実行をして不動産を換価する。

…こういう基本構造の話と、
「そのうちの『担保不動産の範囲』って
どこまでのことをいうの?」という話って、
レベルが違いますよね?

テキストの流れに沿って前から順番に進むだけだと、
あるところで「論点」という下層の知識が
ぐっと前面に出てきて注意をひき、
なんの話をしているのか訳がわからなくなることがあります

そういうときに、チャート化する習慣があれば、
全体像を意識しやすくなるのです

なにがどこから枝分かれしているのか?
ということを考えるきっかけになるのです。

よく講師が言われることですが、
「幹・枝・葉」を見極めるのを助けてくれるのが
「チャート化」という作業なのです

(ただし、ここでひとつ注意しなければいけないのは、
「構造的理解の上で重要」ということと、
「試験において出題されやすいかどうか」
というのは別の話である、ということです

「制度の骨格」や
「基本構造」の理解にとっては非常に重要だけど、
それはあくまで前提知識であって、
試験問題としては出題されることはない、
という部分はたくさんあります。

司法書士試験での「重要度」は、
「出題回数の多さ」という部分でも測られるので、
たとえ構造理解においては「枝葉末節」であっても、
出題回数が多ければ、
「重要知識」となることに注意してください。)

頭のいいひとは、講義を聴いたりテキストを読んだりしたら、
そのまますんなりその構造が理解できるのかもしれませんが、
正直私は、そういう訳にはいきませんでした

そこで、チャート化するというひと手間で、
自分の理解を助けたのです。

テキスト自体(あるいは条文構造自体)が
そもそも秩序だって作られています。

慣れてくれば、
構造化することは比較的容易なはずです。

会社法、民訴・民執・民保などでは、
フローチャート(時系列にならべるもの)も使えると思います。

簡単に描ける範囲であれば、
「表」を書いてもいいかもしれません。

表にすると比較ポイントが明確になります

基本的には、
テキストなどの表のコピーに書き込みを行う方法が
時間もかからず楽でいいと思いますが、
すぐ書ける簡略な形であれば、
自筆の表を書くこともお勧めします

自分の理解を助ける(混乱を解消する)ツールとして、
ぜひ、チャート化(図表化)する、
という習慣を取り入れてみて下さい


本間詠美子

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