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zoom RSS 「手書き」の効用(その4)〜ワンシートまとめ:本間詠美子さん

<<   作成日時 : 2015/01/20 00:00   >>

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こんにちは本間詠美子です

前回に引き続き
「理解を助けるために書く」ことについて
書いていきたいと思います

最後は、「ワンシートまとめ」作成について
書きたいと思います。

「ワンシートまとめ」というのは、
自分が「混乱している」と感じる分野で、
テキストの内容などを、
ひとつの紙にまとめて書き出すことです

私は、民法の「抵当権」にはいった際、
他の物権に比べて急にヴォリュームが増えたからか、
話の筋道がわからなくなり、すごく混乱してしまいました

どうやったら分かるようになるのか
わからず悩んでいました

あるとき、ふと思いついて、
「留置権」について、ルーズリーフ1枚に、
意義、成立要件、効力、消滅原因、その他(消滅請求など)等、
テキストの内容全体を、書き出してみました。

チャートや図にできるものはできるだけそうして、
それ一枚をみれば留置権の概略が
押さえられる程度にコンパクトにまとめました

続いて、留置権と同じように、
テキストの「抵当権」の内容を書きおこしてみました。

さすがに抵当権だと、
ルーズリーフ一枚には収まりません

でも、「一目で全体を目に入れられる」
ことにメリットを感じていたので、
2〜3枚の紙を後ろでつなぎ合わせて
「ワンシート」にしました

テキストで数十ページにわたって書いてある内容を、
約30〜40p四方の紙1枚の中にまとめるのですから、
かなりコンパクトにしないといけません。

意義、成立要件、基本構造、消滅について。

法定地上権(成立パターン)。

賃借人との関係、
第三取得者との関係(=当事者以外の人との関係)

抵当権の侵害があった場合の話。

抵当権の処分について。

共同抵当権について(配当の仕方のパターン)。

論点などは、関連する部分にフキダシで記載。

簡潔にしつつも、シートを見たら、
テキストや講義の内容が思い出せる程度にはくわしく。

3色ボールペンで、
うまく色の対比をつけながら書いていきます

できあがった「留置権シート」「抵当権シート」を
隣り合わせて眺めてみると、
同じ「担保物権」として共通する構造とともに、
抵当権の特徴が浮き彫りになってきます

抵当権は、法定担保権ではなく、
契約で発生するので、
留置権と違って「成立要件」はあまり問題になりません。

非占有なので、
その目的物の範囲にも色々解釈の余地が生まれてきます。

複数の抵当権者、賃借人などが登場しうるので、
その調整のための規定があります。

…などなど、実際に横に並べて比べて見ると、
本当に色々気づきを得ることができます

テキストには各担保権の
内容を比較するような表もありますが、
それぞれの制度についての概要自体を
並べて比較するものはないと思います。

試験に出るポイントを押さえるのには、
テキストの表で十分なのでしょうが、
「自分の理解」というところを考えると、
時間はかかっても、非効率に思えても、
「概要の書き出し」というのが役に立つこともあると思います

最初に、留置権のような
より単純な担保権の内容を理解して、
それとの対比で、より複雑な制度について考えた、
という所も良かったと思います。

最初から複雑なものは理解できません

最初の時点では、できるだけ話をしぼって、
話の骨格を把握してから、
徐々に肉付けをしていく、
という順序をとるといいのだと思います

例えていうと、

1.まず、大皿の料理(お魚一匹)が目の前に出される

  ↓

2.身をそいで、骨を探し出す

  ↓

3.身をもとあった場所に戻して、もう一度お魚の形を再生する


私は同様の「ワンシートまとめ」を
質権、先取特権、根抵当権でも作成しました
(先取特権では優先順位の表をコピーして
ワンシートに収まるように貼付けていたと思います。)

もしかしたら用役権でも、少し作ったかもしれません。

シートが残っていないので、
その他の分野でどれぐらい作ったかはよく覚えていませんが、
あくまで、「頭がごちゃごちゃしてよくわからないよ!」
とイライラするようなところで作っていたと思います

この作業は結構時間がかかります

抵当権などだと4〜5時間はかかったのではないかとおもいます。

頻繁にやることはおススメしません

でも、やるなら、きちんと一定の時間をとって、
途中でほとんど中断しないようにします

自分の理解のためは、ある程度まとまった時間、
ほかに気を散らさずにやる必要があります。

できあがったもの以上に、過程が大事です

ひとつの章が終わって、
それに関連する分野も
だいたい終わったぐらい(編が終わるくらい?)の
タイミングでやるといいように思います。
(編の中の各制度の比較もできるので)

似たようなことは、実は、
もっと簡単にできるかもしれません。

伊藤真先生は、
テキストの目次などをコピーする方法をオススメされています
(どの本で書いておられたかは忘れてしまったのですが)。

あらかじめ目次をコピーし、
それでテキストの概要を把握しながら
講義を聴き進める方法です。

目次を少し大きくコピーして、
余白に色々書き込むなどすると、
より効率的にできる気もします

ただ、自分自身の手でシートにおこすと、
時間がかかるかわりによいこともあります

それは、

・テキストの該当部分を最初から最後まで
何度か見直すことになるので、復習ができる

・自分自身で、概要(骨組み)や大事な部分
(Aランクなど)をピックアップする作業(=判断)が入る。

・内容的にヴォリュームの大きいゾーンや
論点の多いところなどが把握しやすくなる。

・図などをたくさん入れられる。

・項目同士の関係性などに気づきやすい

・自分の好みの見た目にできる

…などです。

私も目次のコピーはしてみたことはありますが、
うまく使いこなせなかったので、
もしかしたら「ワンシート」方式があう方がいるかもしれません。

よかったら試してみてください

以上、今回までで、
「理解を助ける」ことを目的にした
「手書きする」行為について書いてきました

正直なところ、「手書きする」こと、
特にワンシートまとめのような手間のかかることを
人におススメすることには少しためらいがありました

負担が大きく、人によっては、
その作業をすることが自己目的化しかねないからです

それでもご紹介したのは、
自分を「わかる状態」に導くには、
一見非効率な作業も必要だということも
お伝えしたかったからです

私は、できるだけ
効率的に勉強したいと思ってはいましたが、
学習の過程で、
手のかかることや無駄なことも色々試してきました。

やってみた上で、
自分にとってあまりにも骨がおれるとか、
やりにくいとか、好きになれないということを
しなくなったのです。

言われた方法をそのままやっても、
そのままで自分の身つかないことは
色々あると思います。

自分なりの試行錯誤なくしては、
自分を理解させるに足る方法を
見つけることができないのです。

自分の必要を一番知っているのは、
他ならぬ自分なのです

あくまで目的(理解・暗記など)のためだということは忘れず、
無駄を恐れず、試行錯誤を繰り返しながら
問題を解けるようになっていっていただければと思います


本間詠美子

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