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zoom RSS 「運を支配する勉強法」:山口岳彦さん

<<   作成日時 : 2015/01/30 00:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 27 / トラックバック 0 / コメント 0

1月2日の筒井先生の記事にもあるように、
多くの合格者は「運が良かったから合格した」
「まぐれでした」などと言います

同期合格の仲間の多くも
「運」が良くて合格できたと言う人が多いです

私自身も運にかなり救われました

筒井先生の記事は(主に)スケジュール管理の観点から
「ツキを呼ぶ」お話でした。

今回の私の記事も「ツキを呼ぶ」話ですが、
視点を変え、「出題の相場」の観点から
「運を支配する方法」についてお話しいたします

私自身の司法書士試験の経験を振り返り、
1つ、わかりました

宝くじで1等を引く「運」と、
司法書士試験で合格する「運」は、本質的に異なります。


宝くじは、たくさん買うことと神頼み以外に
運をよくする方法はありません。

これに対し、司法書士試験は
「運を支配」することが物理的に可能です。

私も含め、多くの合格者は
自分が運を支配していた事実に、
合格後も気が付きにくいと思います。

主観的には本当に運が良かったと思っています

合格者の「ラッキーでした」の
表面的な言葉だけを真に受けて
「そうか、結局は運だから勉強は中途半端でいいや」
と思ってしまったら危険です

司法書士試験において
運がよくなるのには根拠があります

合格者と同じように、本試験の日に、
運がよくなる前提が自分の中にも整っているか、
冷静に洞察する必要があります。

では、どうすれば「運を支配」できるのでしょうか。

それは、出題の「相場」を的確に把握し、
「相場」に応じた対策を取ることです

ここでいう「相場」とは、
範囲と難易度の相場です。

公式な試験範囲の中でも
押さえておくべきはどの範囲か、
出題された問題の難易度はどのくらいを
想定しておけば得点できるか、ということです。

「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」
の兵法に通じます

@「公式な試験範囲」が日本列島の広さだとすると、

A「実際に出題される知識」は
東京ドームくらいに絞り込まれていて、

B「合格に必要な知識量」は
東京ドームから、客席・通路・売店・ブルペン・カメラマン席等を
除いたグラウンド部分だけ

つまり、

@>A>B

特大>中>小

Aでもお釣りがくる、Bで足りる、
という「出題の相場」の全体像をまずイメージしましょう

@「公式な試験範囲」のすべてをカバーしようとしたら、
私のような凡人には一生かかってもほぼ不可能です

平成26年の受験案内にある試験内容の1は、
「憲法、民法、商法、及び刑法に関する知識」です。

例えば、以下の出題がされても、
出題者は「試験範囲内の知識を問う出題でした」
と言い切ることができます

(憲法)無罪判決を受けた刑事被告人による刑事補償請求権は
不起訴になった被疑者にも保障されるか否かに関する推論問題

(民法)入会権に基づく各種請求を取り扱った
様々な地裁判例の比較問題

(刑法)結果無価値論と行為無価値論の対立に関する長文問題

このようなレア問題はまず出題されず、
仮に出ても合否に影響ないことはわかるでしょう

こんなところに時間と労力を割く必要はないと分かれば、
「出題の相場」を知り「運を支配」する勉強法の始まりです。

ここまでは @>A の確認でした。

この部分は受験生向けに整理された
教材を使えばクリアできます

一般的に、相手方の事情を察することは
仕事をうまく進めるうえで有益ですね。

国家試験たる司法書士試験は、
司法書士の制度を安定的に維持する目的で
官公署が実施する行政事務です。

全く同じ問題を毎年出すわけにはいかないとしても、
できるだけ均一の難易度で、
できるだけ同じような範囲の知識を問い、
できるだけ同じレベルの人材を合格させる、
という前提で運用されています

このような相手方の事情を理解することで、
「出題の相場」を把握することにつながります。

だからこそ、@>Aであり、
Aの範囲もおのずから決まっているのです。

問題は次、
A「実際に出題される知識」ではあるが

B「合格に必要な知識量」からは外れる事項

を学習対象から削ることの難しさです

合理的に考えれば要らなそうでも、
実際に削るには勇気が必要です

合格体験談で「過去問を何度も徹底してやりました」
とよく聞かれます。

私は受験時代の初期の頃、
過去問中心主義には二つの疑問を抱いていました。

疑問1.過去問では対応不可能な
「新しい問題が必ず毎年」蓄積されるじゃない。

疑問2.過去問の中にも、
再出題の可能性はほぼゼロの
「重箱の隅ネタ」がかなりあるはずで、
そこには時間を使わない方がいんでない?

例えば…
商法の昭和時代に1回だけ出た、
企業会計に関する二つの見解に関する難問がありました

平成8年でしたでしょうか、
民法の時効学説のすごく難しいのが出ました
(「推論だから難しい」ではなく、
「推論の中でも最上級に難しいレベル」です)。

平成26年の詐害行為に関する個数問題も
相当難しかったです。

あれはたとえ組み合わせで出してくれたとしても
難問だったと思います

このような超難問を解くのに必要な知識は、

A「実際に出題される知識」であっても、

B「合格に必要な知識量」の範囲を超えています。

「過去問を何度も徹底的にやる」ことは
必要だと思います。

しかしながら、
「すべての過去問のすべての知識を徹底する」のは
非現実的です

A「実際に出題される知識」の中でも、

B「合格に必要な知識量」を見極め、
更にBの中でもおろそかなところ、
忘れそうなところに的を絞って補強する学習こそ、
合格に直結していきます(その特定方法は、
加藤裕先輩の最近の記事が参考になると思います。)。

また、自らの判断で決断しながら
仕事を進める司法書士になるわけですから、
自分に必要な情報とそうでない情報を
合理的に見分ける能力、
不要な物を捨てる決断力もまた
受験時代から求められている、
と考えてみてはいかがでしょうか?

出題の相場の把握に関し、
二人の受験生がいるとします

【タイプA】合格するために必要な範囲の知識・
難易度の問題を解ける準備をした人

【タイプB】たくさんの関係ないことが気になって
肝心なところがおろそかなままの人

【タイプA】と【タイプB】とでは
どちらが合格しやすいか、一目瞭然ですね。

ところが、【タイプA】と【タイプB】の違いは
相対的で、境界線は曖昧です。

タイプAの要素をかなり備えた人でも、
100%合格できる自信があるとは限りません。

何かしらの弱点を残し
不安なまま受かる人も多いです。

それでも、合格する人は
タイプAの要素をかなり備えています

本人が意識する・しないに拘わらず、
合格するために必要な範囲・難易度の
問題を解ける準備はかなりできていて、
客観的には合格しやすい状況で本試験を受けます。

苦手なところがたまたま出なかった、
試験会場に向かう電車で見た肢がたまたま出た、
このようなことがあると
「運がよかった」と感じることでしょう

また、あまりできた実感はなかったけども
採点してみたら意外と取れていた、という人も多いです。

どの知識がどう出題されるかは
本試験開始までわかりません。

これは運の要素です

しかし、「出題の相場」を把握し適切な準備をすると
「できる問題が出る」可能性が客観的に高まります。

「出題の相場」を把握し、
合否の「運を支配」する、とはこのことです。

支配している実感がなくても、
実際には支配できているのです。

合格率2〜3%は
出願者と合格者の人数比でしかありません。

出る所をガッチリ押さえている人の
合格率は相当高いはずです

膨大な過去問、合格点の高い壁、
低い合格率に圧倒され
何からやっていいのかわからない状況に陥ることが、
私は何度もありました

しかし、やるべき勉強量は無限ではなく、
やるべき範囲にも克服すべき難易度にも
「相場」があり、相場観をつかめば、
この延長線上に合格があるはずだと感じられます。

皆様の武運をお祈り申し上げます


山口岳彦

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