「印鑑届のはなし~代表取締役変更と管轄外本店移転のケース~」:猪狩佳亮先生

正橋さんの「印鑑届はあなどれない」
記事を読んで、思い出した話

代表取締役の変更と管轄外の本店移転が
同日に決議されたケースで、
印鑑届・印鑑カード交付申請書は何通必要なのか
という問題です。

管轄外の本店移転ですから、
・旧本店所在地用の申請書①と、
新本店所在地の申請書②とを
同時に経由申請をする

・申請書は①②とも
旧本店所在地を管轄する登記所に提出する

ここまでは本店移転登記の基本知識として、
何の問題も無い話だと思います

問題はここから先です

以下、
旧本店所在地を管轄する登記所=A登記所
新本店所在地を管轄する登記所=B登記所
とします。

管轄外の本店移転と、
本店以外の変更登記
(商号、目的、役員・・・)を一括で申請する場合、
通常はA登記所宛にて
変更登記を入れることになりますよね

代表取締役の変更があった場合は、
代表取締役変更登記を
A登記所宛の申請書①にて申請する

すると、A登記所で
代表者の変更が(瞬間的に)あったから、
A登記所に印鑑届・印鑑カード交付申請書を
提出する必要がある

しかし、その次の瞬間
B登記所管轄の住所へ本店移転するため、
B登記所に印鑑届・印鑑カード交付申請書を
提出する必要がある

その結果、A登記所で交付された
(新代表者の)印鑑カードを使うことはないし、
A登記所発行にかかる(新代表者の)印鑑証明書を
受け取ることも無い(同じことか・・・)

新代表者は、以後、
B登記所から交付された印鑑カードを利用して
印鑑証明書の交付を受けることになる

にも関わらず、
一瞬だけA登記所で
代表者の変更が起こるという理由で、
A登記所に印鑑届・印鑑カード交付申請書を
提出しなければならない

だから、
代表取締役変更と管轄外本店移転の
登記を同時に申請する場合には、
印鑑届書・印鑑カード交付申請書が
2通ずつ(A用・B用各1通)必要なわけです。
(印鑑カードを引き継ぐとした場合は
、印鑑カード交付申請書は1通でよいです)

印鑑届書には代表者個人の実印をいただくので、
万一これを忘れて印鑑届書を1通しかもらっていないと、
大変なことになる
(もう1度代表者の方に印鑑を頂かねばならない)

理屈から言うと上記のとおりなんですが、
なんか、柔軟に対応できないかな、
と思いません

だって、A登記所発行の印鑑カード、
使わないんですよ


以上、2年目
駆け出し司法書士のつぶやきでした

どなたか、
いい方法やご意見ありましたら
コメントで教えてください



猪狩佳亮

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この記事へのコメント

たける
2020年06月19日 05:57
10年越しのコメント失礼します。
補助者をしている者で、昨日お客様から、代表取締役変更と管轄外本店移転の依頼をいただきました。
僕もゆうべから布団の中で「印鑑届の処理はどうするんだろう」と考えてました。
僕の考えも先生と同じで、「旧本店の管轄法務局においても一瞬だけ改印手続きをしなけれらならないんだろうなー、でもすごく無駄な手続きだなー」と思います。
一応旧本店の管轄法務局に電話して、便宜改印を省略できないか訊いてみようと思いますが、多分ダメでしょうね...。

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